多くの人が「800点の壁」を感じます。なかなか800点を超えられず、スコアが上がったり下がったりします。「あと、もう一歩」が遠い、それを800点の壁と呼ぶのでしょう。
しかし、「壁」なんてものはありません。
前に進むのを諦めなければ必ず辿り着くことができる「坂道」があるだけです。
800点を目前にして１年以上停滞する人もいますが、これから紹介する方法で、出来るだけ早く突破してしまいましょう。
まだまだ「リスニング」に多く時間を割こう
短期間で、800点を達成しようとするならば、
Listening：450点
Reading : 350点
ぐらいのバランスを目指すことをお薦めします。
悪い例として、私の場合、800点を超えたときはこのような点数でした。
Listening：425点
Reading ：395点
リーディングの勉強に時間をかけすぎてしまい、800点を取るのが遅れました。
リスニングで「450点」取ることは難しくありません。リーディングで400点を超えるほうがずっと大変だと感じました。よって、600点台の「戦略」を変えずに、リスニングの勉強に多く時間を割きましょう。
トレーニングは『600点突破の勉強法』で紹介した方法にアレンジを加えます。
『公式問題集』のPart３と４から、新しく「５つずつ」選びます。
Step１：精読
Step２：精聴
Step３：音読
Step４：カンニングして良い「暗唱」
Step５：何も見ない、なめらかな暗唱
Step６：音声を２倍速にして、精聴
ここまでは『600点突破の勉強法』と同じトレーニング内容です。
Step７：シャドーイング
このシャドーイングは「英文を、一定時間だけ覚えておく力」をつけるために行います。この「一定時間だけ覚えておく力」は、Part７でも威力を発揮します。
シャドーイングをご存知の方が多いと思いますが、簡単に説明しますね。「流れてきた音声を正確に聞き取り、数秒待ってから、音声を真似て声に出していく」トレーニングです。この＜数秒待つ＞の部分を、1秒にすれば「簡単」になり。5秒にすれば「難しく」なります。
あなたは既にレベルが高くなっているので【３秒以上待つ】ことにしましょう。Step６までで、既に「覚えてしまっている」とは思いますが、今までのトレーニングは一旦忘れて、流れてくる音声を＜初めて聞くかのように＞聞いて、『３秒分だけ、一瞬頭に貯めるぞ』と意識しながら、トレーニングしていきます。
どんどん流れてくる音声を、一瞬で覚えては直ぐに忘れ、一瞬で覚えては忘れ・・・・と繰り返して、最後まで行きます。自分の声に意識を向けず、音声とその内容を「脳に一時保管する」ことを最優先にします。自分の声で集中できなくなってしまう人は、イヤホンを付けて、自分の声が聞こえないようにしてシャドーイングするのもいいでしょう。
次に、Part３とPart４の「設問」を、一瞬で読んで、本文が読み上げられている間ずっと脳に保管し続ける訓練に取り組みましょう。この力を最初から持っている人は少ないので、訓練するしかありません。Part７にも威力を発揮してくれる訓練なので、小馬鹿にせずにやってみてくだしさいね。
英文が苦手。あなたの単語力は本物ですか？
次は、Readingのトレーニングについて話していきます。
800点も超えている人でも、全問きっちり解ける人は殆どいません。なので、全問きちんと解かなくて大丈夫です。それよりも、解けそうにないと思ったら直ぐに諦めて、次の問題に進むようにしましょう。
700点台になっても『英文を読むスピードが遅く、なかなか早く読めない』という悩みが残り続けると思います。『金のフレーズ』と『公式問題集』を使って改善していきましょう。
『金フレ』の全ての単語が、見た瞬間に「意味とイメージ」が頭に浮かぶ状態になるかを確認します。単に「知っている」状態ではありませんよ。一瞬でその状態になるか？を確認します。
具体的に言うと、英文を読んでいて「ところどころ単語につまづいている」状態なら、躓く単語は【瞬時に意味やイメージが頭に浮かばないもの】になります。
文の中に組み込まれると意味がつかめない単語の場合は、単語帳で「単語だけ」に意識を向けすぎていることが原因なので、次からは文章の中で何度も触れていきましょう。これで解決します。
Part７のトレーニングは以下のページで書き切ったので、これ以上はありません。
800点を超えるための奇抜な方法なんてありません。それぞれのトレーニングで「意識すべきこと」を守りながら、とく組むこと、その状態を続ければ必ず目標は達成できます。
粛々と続けていきましょう！
