600点を超え、700点に挑もうとされている方へ向けて、このスコア帯での最適な勉強法を紹介します。
このスコア帯になると「効果的な取り組み方」が身につきはじめているので、後はそれを継続するれば700点は突破できます。700点を目前にしてなかなかスコアが上がらない方は、落ち込まずに今回紹介する勉強法を試してみて下さい。きっとドカンとスコアが上がりますよ。
暗唱で、速読とリスニングと文法を一斉に上げよう
『600点突破の勉強法』で紹介した「Part3と4を使った暗唱トレーニング」を、新しい素材を使って取り組みます。
この「暗唱トレーニング」の素晴らしいところは、速読力とリスニング力を同時に上げることができて、文法を「分かる」から「使える」に変えてくれる点です。この3つのチカラを個別に鍛えるよりも、この暗唱トレーニングで一斉に鍛えた方が目標達成までの時間を大きく短縮できます。
500点台のときは、Part3とPart4を「ひとつずつ」使って暗唱しましたが、今日からは、それぞれ「3つずつ」選んで、それをトレーニング用にしましょう。
短期間に10個もやろうすると、一つ一つで得られる効果が減ってしまうのでお薦めしません。3つずつ(合計6つ)以上の数をこなしたいという方は、この6つを「Step1からStep6まで」しっかり仕上げて、さらにもう1週間だけ同じことを繰り返してから、新しい素材を使うようにしましょう。そうすることで最初の6つの素材で得られた効果が、長くあなたに残ってくれます。
復習を短期間のうちに繰り返すことが一番重要です。そうしないと折角の効果が早く失われてしまいます。さらに悪いことに、短縮できていた復習の時間が、また元の時間に戻ってしいます。出来るだけ早く目標を達成したいのに、これでは勿体なさすぎます。
「復習を短期間のうちに繰り返す」ためにも、公式問題集は1冊にしたいところです。しかし、今までの教材に対して刺激がなくなり惰性でトレーニングをしていると感じたなら、もう1冊だけ『公式問題集』を買ってもいいでしょう。公式問題集は出来るだけ新しいものを買いましょう。理由は、新しい本の方が本物の試験と「問題の傾向」が似ているからです。2019年5月現在では「4」が最新号なので、2冊目は「3」を買うといいでしょう。
※2019年6月21日に「5」が発売されました
Part1からPart7までの詳しい勉強法を以下のページにまとめています。
これを読んで頂けると分かりますが、公式問題集1冊を「きちんと自分のものにする」のは大変なことです。教材の数が多くなってしまうと、中途半端な仕上がりだけが積み重なってしまうので、大きな効果は望めません。新しい本を買うよりも、今使っている本で「違う刺激や負荷」を自分にかけれないか考えてみることを強くお薦めします。
息抜きで「アプリ」で英語を楽しむ
勉強が楽しくなってきて『息抜きでも英語から離れたくない』となる方もいます。逆に、TOEICばかり見すぎて気持ち悪くなって『TOEICでない英語にしたい』となってしまう方もいます。そういった方々には、息抜きとして英語アプリをお薦めします。
英語のアプリは数が多すぎて困ります。私も多くのアプリを試してきましたが、結局この2つを今でも楽しんでいます。
・BBC Learning English(LEB)
・English Upgrader
LEBの方は毎朝、ニュースとして聴いています。これが無料とは凄いの一言です。イギリスのBBC(日本のNHKと同じ公共放送)が配信しているだけに、ニュースが良質。そして「英語を学んでいる人」向けに作られているので、全てに「トランスクリプト(英文)」が付いています。登場するアナウンサー達は愛嬌のある人ばかりで、ずっと聞いているとファンになります。
「NHK world」アプリも時々見ていますが、こちらには「トランスクリプト」がありません。NHK worldで公開されている動画は素晴らしいものが多いのでお薦めしたいところですが・・・難しすぎるかもしれません。英語学習者向けの機能が追加されたら神アプリに化ける可能性はあります。
LEBに話を戻すと、このアプリは「自動で2回繰り返し再生」されます。家事や移動での「ながら聞き」するときには、この勝手に2度再生されるのは便利です。
このLEBには日本語訳が付いていません。なので「少し難しい」と思ってしまうかもしれません。そんな方には、TOEIC公式アプリ「English Upgrader」がオススメです。こちらには、日本語訳と英文、さらには日本語音声まで入っています。ナレーターの白石さんの声が綺麗なのでずっと聞いていられます。
『うげ、TOEICでない英語がいいのに』と思われたかもしれません。しかし、このアプリで話される会話は、本物のTOEICとは雰囲気が違います。ドラマっぽいと感じると思います。難易度は、実際のPart3よりも難しいので、トランスクリプトと日本語訳を見ながら気軽に楽しむのがいいでしょう。
※コンテンツが表示されないという不具合が報告されていました。その場合はアプリを削除して、もう一度ダウンロードすると直るそうです。
そろそろ「人工知能」に、英語で挑もう
今の英語の勉強が「夢」や「仕事」に直結していると感じられると、人は長く英語を続けられます。『英語で、○○をやろう』と目的を持っている人は強いです。「英語だけ」では、この先心を折られてしまうかもしれません。
もう、人工知能を「英語」で学びはじめてしまいましょう。
AI研究者の Andrew Ng 先生の「How to Choose Your First AI Project」を読んでみましょう。難しい単語は使われていないので読みやすいと思います。
Andrew Ng 先生に興味を持たれた方は、Courseraの機械学習とディープラーニングの授業を受けてみてもいいでしょう。これはスタンフォード大学やプリンストン大学などが提供している「無料の動画教材」の一つです。日本語訳も一部表示できるので、分からない英語表現は日本語訳を見てしまっていいでしょう。最初と最後の動画を見るだけでも勉強になりますよ。
他にも、NVIDIA社の「GTC」というイベントは、毎回凝った映像も見れるのでお薦めです。YouTubeで「GTC」もしくは「NVIDIA」と検索すると過去のものが多く出てきます。
人工知能にまつわるニュースを、毎日、英語の記事で読みたい方はこちらのサイトがいいでしょう。気になったものだけ読めばいいと思います。
自分の興味の赴くままに、英語でAIを調べていって下さい。ハマってしまった頃には、とっくに800点を超える力が手に入っているはずです。