勉強法

TOEIC試験1週間前と当日、そして試験中の動き

はじめてのTOEIC試験

TOEIC試験で最高のパフォーマンスを出すために「1週間前」「試験当日」そして「試験中」にどのような行動をすれば良いのか?について、詳しく解説します。

私はTOEIC試験を30回以上受けました。なぜそんな回数受けたかというと「試験日までの勉強と、試験中の動き」を毎回変えて、結果がどうなるのかを実験してみたかったからです。(人に教える立場になって責任を感じていたからでもあります)

2019年時点で、これが一番オススメする「動き方」になります。

 

TOEIC試験:1週間前

試験1週間前は、出来るだけ「暗記もの」に時間を割きましょう。暗記ものとは、単語や文法語法など「覚えてしまえばいいもの」になります。あなたの脳は試験を意識して、単語や文法をグイグイと覚えていってくれます。特に単語力は短期間で上がります。

逆に、この1週間よりも「以前」に取り組んでおきたいのは、リスニング力や、長文読解力を伸ばすトレーニングです。これらを伸ばすのは時間がかかるので、試験日よりもずっと前から取り組んでおきましょう。

例えば、このようなスケジュールを組むといいでしょう。

4週間前:Part3とPart4で「リスニング力」強化
3週間前:Part7で「長文読解力」強化
2週間前:Part2とPart5とPart6
1週間前:単語と語法を覚える/スキマ時間にリスニングと長文読解

もちろんバランスも大事なので、試験1週間前も、移動中などはリスニング、Part7の長文を1セットだけ読むなどは続けて下さい。

 

TOEIC試験:前日

試験への馴れ」も重要です。そのためにやることは「もう答えを覚えてしまった教材」を使って、試験を想像しながら2時間連続で、あえて緊張して解くことです。

もう答えを知っているわけですから、9割以上の正解を目指しつ、時間が10分余るように「自分を急かして」解いていくと効果的です。

勉強しているところ

解いているときも余裕があるはずなので「解いている自分を分析」してみましょう。『ここの動きムダが多かったな。空欄の前後だけ見て解く癖がぬけてないな』など改善点が見つかると思います。

まだ取り組んでいない教材を、試験前日にやることはお薦めしません。自信を失ってしまい、その気持を試験に引きずってしまうかもしれません。なにより「新しい教材」に取り組むのは時間がかかりすぎます試験前日は見飽きたぐらいの教材を復習するのが一番です。

試験前日は、寝る前ギリギリまで勉強したいという気持ちになるかもしれません。脳の高ぶりは「寝付きを悪くする」ので、寝る前の1時間前は勉強を止めて、リラックスできるものをして過ごしましょう

明日の起床時間を『何時にセットするか?』ですが、あなた自身の経験から「脳が一番働くのは、起床してから何時間後か?」を考えてセットするといいでしょう。

 

TOEIC試験:当日

試験会場には、試験開始時刻1時間前の「正午」。遅くても「12時20分」には到着するようにしましょう。試験開始は13時なので、時間を持て余してしまうのではないかと心配されるかもしれませんが、そんなことはありません。

早く試験会場に着いた人」ほど、快適に試験を受けることができます。

理由は「温度」です。TOEICの試験会場はなぜか極端に寒い・暑いことがあります。外との寒暖差が大きいことがよくあります。2時間の試験中、ずっと寒い、もしくは暑い状態では試験どころでなくなります。係員に言えばエアコンを調整してくれますが、他の受験者のことも考えて、少しだけ温度を変えるぐらいでしょう。

もし夏に12時30分に会場に入り『涼しい。気持ちいい。』と感じても、試験中は『寒い!エアコン消してくれ!でも・・・・手を挙げる時間が勿体無いしなぁ』となってしまうでしょう。早く12時に会場に入っていれば、12時30分頃に『寒くなってきたな。何枚か羽織っておくか』と気づくことができ、丁度いい温度感にした状態で試験を受けることできます

次にすることは「マークシートに、薄く線を引く」ことです。

Part3とPart4は「3問ごと」に、Part6は「4問ごと」に、Part7の176番から「5問ごと」に線を引いておくと『塗り間違い』を防ぐことができます。

マークシートに線を引く1マークシートに線を引く2

この線を引くことに加えて、『いきなり600点』で紹介してる「問題用紙のタテ折り法」を行うことで、私は一度も「塗り間違い」をしたことがありません。塗り間違いを経験している人は多いので、この方法は馬鹿にできません。

そして次に、マークシートA面に自分の名前などを書き込み、余った時間をリラックスして過ごします。無理に勉強しなくても大丈夫です。ほとんど時間もないですしね。

12時25分になったら、必ずトイレに行って用を済ませておきましょう。これで準備完了です。

 

試験スタートから、終わりまで

試験を待っている教室

12時50分から13時までが一番緊張すると思います。その時は目を閉じてこんな想像をしてみてください。

始まったらシールを切って、Part3と4のイラストをまずは見よう。次に、Part3の長めの設問をいくつか読もう。Part1に戻って写真をみよう。Part2は、集中力を使い切るぐらいで臨もう。Part3の1問目は難しいことがあるから、ここに時間を割こう。

前日の模擬テストを解いている自分を想像するのもお薦めです。

さあ、試験がはじまりました。分からない問題に当たっても『これは、みんな間違えるだろうからパスしてOK』ぐらいの気持ちで、最後まで解くことを優先していってください。

残り1分になりました。まだ解いていない問題が多くあると思います。グッとこらえて、それらを塗らないようにします。TOEICは「物差し付きの勉強道具」です。単なる勘だけで塗ってしまうと、この物差しが壊れてしまいます。この試験は、あなたしか知らない秘密の試験です。見栄をはって嘘のスコアを取りに行く必要はないのです。

試験終了。

マークシートと、問題用紙が回収されて、解散となってもそのまま机に座っていてください。ノートを取り出して、忘れないうちにメモしておきたい情報を書いておきましょう。今日はもう勉強しなくていいのです。全て忘れて遊ぶためにも、このメモだけは残しておきましょう。

お疲れ様でした!