勉強法

確実に、英文法を身につける方法

瞬間英作文で文法を学ぶ

私は過去に5回、文法書を買っては挫折しました。

もし同じ経験がある方であれば、今回紹介する勉強法が役に立つと思います。

挫折の原因は何でしょうか?
多くの「文法の本」は分厚く、読み切るのが大変です。しかも、読み終わっても『ほとんど頭に残っていない』と残念な気持ちになったり、『本当に力になってるのか?』とモヤモヤとした感覚が残ります。これが原因ではないでしょうか?

つまり、文法を勉強した後に、確かな手応えを感じられて、もっと英語を勉強したいと思える「勉強法」であればいいわけです。今回紹介する勉強法は、それを可能にします。

この方法は、クイズを解くような面白さもありながら、その過程で「自分が、実は分かっていなかった部分」がハッキリ示されます。なので、黙々と文法書を読むよりも、飽きずに続けられると思いますよ。

その方法とは、『話すための瞬間英作文トレーニング』を使います。

どんどん瞬間英作文表紙

「え?これって、スピーキングの本でしょ?」と思った方も多いと思います。

この本を知らない方のために簡単に説明すると。この本は「日本語のセリフだけ見て、瞬時にそれを英語にして口に出す」という内容の本です。

どんどん瞬間英作文の中身

確かにスピーキング力を上げてくれる本ではありますが、「文法を身につける本」としても非常に優れています

この本が「文法」を勉強するのに向いている理由は3つあります。

・中学1年2年3年と別れていて「文法」が理解しやすい順番で登場する
どんどん瞬間英作文の目次

・単語が簡単なものばかりなので「文法」に集中できる

・自分が「分かっていないこと」に集中して時間を使える。

それでは、具体的な使い方を説明します。

Step1:録音アプリか、ボイスレコーダーを用意します
紙に書いてもいいでしょう。

レコーダーと録音アプリ

Step2:日本語だけを見て、時間をかけないで答える
分からなけばパスと言えばOKです。

Step3:1ページ終わったら、答え合わせをする
a や theが欠けていないか?、前置詞などが抜けていないか?など、細かくチェックしましょう。
(みんな最初は多く間違えるので、落ち込まないでください)

どんどん瞬間英作文の中身2

Step4:正解との違いに疑問がでたら「○○○ 前置詞 いらない なぜ」などと検索する
驚くことに、直ぐに答えがみつかります。その解説をメモやEvernoteなどに残すといいでしょう。

<例>
A child must not go there alone.(子供はそこに1人で行ってはなりません)

『なんで、go to thereじゃだめなの? そもそもthereって何?』
『「go to there なぜ to いらない」で検索してみよう。見つかった!』

紙の文法書ではなく、インターネットで検索して下さい
紙の本だと、答えを見つけるまでに時間がかかりすぎます。

Step5:最後までたどり着いたら完了
文法を理解することが目標なので、反復練習はしません。

 

もしかしたら『中学の英文法だけで大丈夫なのか?』と思われるかもしれません。しかし、この本の作者の「森沢洋介さん」は、このように言っています。

多くの人はここで色気を出して、難しい表現や気が利いた表現を散りばめた例文集を使おうとしますが、これが走り出したばかりのところで躓く大きな原因なのです。
(中略)
文法を知っていることと、使いこなせることは全く違うのだということを痛感させられました。
(中略)
中学文型が感覚的に身についた後では、複雑とされる構文も実は基本構文を組み合わせたり、ちょっとした上乗せをしているにすぎないことが、手品の仕掛けを舞台裏から眺めているように透けて見えるのです

森沢洋介『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』

「中学の英文法」だけで今は十分なので、安心して取り組んで下さい!

この本は薄いですが、数多くの疑問が出てきてそれを調べるとなると、1冊終えるのも結構大変です。しかし、この方法で「本物の理解」が手に入ることを考えると、ここで時間がかかったとしても800点までの最短距離となります。

いい加減な理解のまま進んでも、どこかで頭打ちになり、結局基礎に戻ることになってしまいますからね。