はじめに

G検定について

G検定について

G検定とは「ディープラーニング・ジェネラリスト検定」のことで、人工知能とディープラーニングを理解し、自分のビジネスに活用できる人材を育成することを目的にした試験です。

表にまとめてみました。これだけ知っておけば十分です。

試験日2020年 3月14日、7月4日、11月7日
試験方式ネット接続しているパソコンを使って受験
申し込み先https://www.jdla-exam.org/d/
判定合格、不合格
試験時間2時間
問題数214問(変わる可能性あり)
1問にかけられる時間約 31秒
出題範囲公式サイトのシラバス
問題集『公式テキスト』、他(過去問はない)
難易度難しい
合格率高い
合格ライン公表されていない
受験料一般12,000円、学生5,000円(すべて税抜)
合格不合格通知が届く日数試験日から1週間前後
運営日本ディープラーニング協会(JDLA)
理事長松尾豊さん(ベストセラー『人工知能は人間を超えるか』の著者)
会員AIの第一線で活躍される企業が正会員を務めています。そして、トヨタ自動車、グーグル、ドコモ、野村ホールディングス、日立システムズなど、錚々たる大企業が賛助会員となっています。
https://www.jdla.org/membership/
試験日受験者数合格者数合格率
2017 #112/161,44882356.8%
2018 #16/161,9881,13657.1%
2018 #211/242,6801,74064.9%
2019 #13/93,4362,50072.7%
2019 #27/65,1433,67271.3%
2019 #311/96,5804,65270.7%
2020 #13/146,2984,19866.6%
2020 #27/412,5528,65668.9%
合計40,12527,377

・現在AIに関わっていない営業職・企画職の方で、キャリアアップを考えている方
・AIを採用しようとしている経営者・総務・人事の方
・AIを体系的に理解して仕事をしたいエンジニアの方
など、幅広い人たちが受験しています。

合格することで、得られるもの

・合格証
・名刺などに載せられる「合格認証ロゴ」
・合格者コミュニティ「CDLE」への招待(Slack)
・『JDLA資格試験 合格者の会』への招待

この記事では、7月2日に日本ディープラーニング協会(以下JDLA)が主催した「JDLA資格試験 合格者の会」の参加レポートをお届けします。 今回の合格者の会は、初となるG検定合格者・E資格合格者共同での開催で、700名近くが参加し、大いに盛り上がりました。 増加す…

 

次に「どんな問題が出るのか?」を見ていきましょう。

問題:空欄に当てはまる語句の組み合わせとして最も適しているものを1つ選べ。

教師あり学習の問題は出力値の種類によって、大きく2種類に分けられる。(A) 問題は出力が離散値であり、カテゴリーを予測したいときに利用される。一方、(B) 問題は出力が連続値であり、その連続値そのものを予測したいときに利用される。

1. (A) 限定 (B) 一般
2. (A) 部分 (B) 完全
3. (A) 分類 (B) 回帰
4. (A) 線形 (B) 非線形

これは公式サイトに「例題」として公表されているもので、実際の試験で出題された問題ではないのですが、雰囲気はつかめると思います。

試験問題の全部もしくはその一部において、漏えいにつながる一切の行為、またはそのおそれのある行為は禁止されています。|G検定 受験サイト利用規約 第8条「禁止行為」

 

最後に、この試験を運営している日本ディープラーニング協会理事長の「松尾先生」が、G検定にどういう狙いを込めているのか?を見ていくことにしましょう。

質問:ネット上では「資格ビジネスではないか」というような厳しい見方もあります。

松尾先生:漢字や英語など、国民のほぼ全員に関係するような資格であればビジネスになるかもしれないが、深層学習の裾野はそこまで広くはない。やってみたらわかるが、全くお金にならない(笑)だが、深層学習を活用しようとするようなユーザー企業からは好意的だ。経営層が自分たちで資格をとりたいという声も聞く

質問:G検定はジェネラリストのGということで、幅広い方が対象になると考えていいのか?

松尾先生:どちらかというと、ユーザー企業さんが対象になると思う。僕は、日本のITの大きな問題は、ユーザー企業側のリテラシーが低いところだと思う。いい技術を持った企業があってもそれを見抜けないので、いい技術を持ったベンチャーが育たず、イノベーションが生まれない。日本でディープラーニング産業を伸ばすには、ディープラーニングを活用するユーザー企業側のリテラシー向上が不可欠だと思っていて、そういう意味でG検定がある。E資格のほうは、実際に人工知能の実装に関わるエンジニアが対象になる。

質問:今後ディープラーニングとは全然違う、新しい人工知能技術が登場する可能性もあるのではないだろうか? その場合、「日本ディープラーニング協会」という名称が足かせになるようなことはないのか?

松尾先生:そういうことはないと思う。ディープラーニングはトランジスタみたいなものだと思っている。トランジスタはICになり、LSIになり、PCに入ったり、スマホに入ったりと進化している。でも、トランジスタがなくなることはない。

質問:協会として2019年度に取り組んでいく施策は?

松尾先生:検定・資格の試験の英語化が求められている。特にジェネラリストのG検定で顕著だ。ディープラーニングの検定や資格の試験は、日本にしかない。なぜかと言えば、ディープラーニングは進化が早すぎて試験になんてできるような状況ではないからだ。日本では試験にしないと勉強しないので、無理やり試験に仕立てた。(中略) 英語で試験が受けられるようになれば、世界中から日本に試験を受けに来るようになるかもしれない。英語化については、チャレンジしたいと思っている。

松尾先生としては、受験者には単に合格を目指すのではなく、合格後も勉強してビジネスへの活用やAIの発展を目指してほしいという思いをG検定に込めているようです。